蜂の子とローヤルゼリーの違い

蜂の子とローヤルゼリーの違い

蜂の子は名前の通り蜂の幼虫やさなぎのことです。ミツバチやスズメバチなどのオスの幼虫が使われています。
一方のローヤルゼリーは、ミツバチが樹液や花粉を集めて体内で作り出したクリーム状の物質です。
蜂の子が蜂の幼虫であるのに対し、ローヤルゼリーはミツバチの母乳のようなものなのです。
では、蜂の子とローヤルゼリーの含有成分の違いをご説明します。

蜂の子の含有成分

蜂の子が古くから食用として用いられてきた理由は、豊富なたんぱく源にあります。
蜂の子には、ロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファンといった体内で合成することの出来ない必須アミノ酸が全て含まれているのです。
他にも10種類の非必須アミノ酸が含まれていますので、タンパク質の合成を積極的に促します。
さらに、蜂の子には、コラーゲンを作ったりストレスへの抵抗力を高めたりするビタミンCや、疲労回復に有効なビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなども含まれています。
ほかにも、亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど、現代人が不足しがちなミネラルも含まれています。
高い健康効果が期待されている蜂の子ですが、蜂の子だけにしか含まれていない特別な成分が含まれている訳ではありません。
しかし、アミノ酸、ビタミン、ミネラルといった人が健康で生きていくために必要な栄養素がバランスよく含まれているので、蜂の子を摂ることで食事では摂取しにくい不足しがちな栄養素を摂れるのです。

ローヤルゼリーの含有成分

本来、ローヤルゼリーは女王バチのエサのために作られています。
女王バチには毎日何千個もの卵を産み続ける役割があります。
そのため、他のハチよりもより栄養価の高いエサを摂らなくてはならないのです。
女王バチはローヤルゼリーをエサとすることで、通常のハチの約40倍も長く生き続けるそうです。
実際、ローヤルゼリーには100種類もの栄養成分が含まれているといわれています。
まず注目すべき成分は、蜂の子と同じくアミノ酸です。
ローヤルゼリーにも、蜂の子同様、ロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファンといった体内で合成することの出来ない必須アミノ酸が全て含まれています。
また、非必須アミノ酸も15種類含まれていますので、蜂の子と同じく、ローヤルゼリーも豊富なたんぱく源といえます。
そして、ローヤルゼリーにも豊富なビタミン、ミネラルが含まれています。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12といった健康と美容に重要な働きを担うビタミンは10種類、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛といったミネラルは8種類も含まれています。
ここまでは蜂の子ととくに変わらない成分ですが、蜂の子と違いローヤルゼリーには他の物質には存在しない成分が含まれています。
それが、デセン酸です。
正式名称を「10ヒドロキシデセン酸」と言い、女性ホルモンと似た作用を持っていたり、皮脂の分泌量を抑えたりといった作用を持っています。
デセン酸はまだまだ解明されていないことが多い成分なのですが、長期的に摂ることで生活習慣病や更年期障害の改善効果が期待されています。

蜂の子とローヤルゼリーの効能の違い

蜂の子の効能

蜂の子は、美肌作用やダイエット効果など美容効果も期待されていますが、どちらかというと健康効果に優れています。
では、蜂の子を継続して摂取することでどんな効果が期待できるのでしょうか?

耳鳴り・難聴の回復

近年、蜂の子の効能で最も注目されているのが耳鳴りや難聴への作用です。
耳鳴りや難聴を引き起こしたり長引かせたりする原因の一つに、ストレスがあります。
蜂の子には、ストレスを軽減させる作用があることから、耳鳴りや難聴の回復にも効果的だと期待されているのです。
実際に、岐阜大学医学部付属病院で耳鳴りを伴う難聴の患者を対象に行われた実験で、蜂の子を摂取したグループとプラセボを摂取したグループでは、蜂の子を摂取したグループで耳鳴りの症状が改善し、聴力が回復したという結果も出ています。
蜂の子には、ストレスを緩和させるだけでなく、聴覚の回復に効果的な亜鉛やマグネシウムも含まれていますので、継続的に摂ることで耳鳴りや難聴で悩まされている方の強い味方となるでしょう。

疲労回復

蜂の子は滋養強壮のために古くから食されてきました。
体力を維持するために必要なアミノ酸、心身の疲れをとるビタミン、ミネラルが豊富に含まれていますので、疲れやすい方や体力が低下している方にはぴったりです。
また、毎日蜂の子の豊富な栄養素を摂ることで疲労回復だけでなく体力増強にも繋がりますので、疲れやすい方だけでなく、今よりもっと元気になりたい方や、体力を向上させたい方にも蜂の子はおすすめです。

ガン予防

ガンになる原因はガン細胞が増殖してしまうことにあります。
通常であればガン細胞を攻撃してくれるNK(ナチュラル・キラー)細胞がガン細胞を攻撃して増殖を抑えてくれるのですが、ガン患者はNK細胞の活性が低いので、ガン細胞が増殖しやすいことがわかっています。
ガンを予防し、ガンの悪化を防ぐためにはNK細胞の活性を高めることが重要です。
蜂の子にはNK細胞の活性を高める作用があるといわれています。
実際に平均年齢67.5歳の男女12人を対象とした実験で、蜂の子の粉末250mgが入ったカプセルを1日2粒ずつ2週間続けて飲用したところ、NK細胞の活性化に役立つ可能性が示されたそうです。
NK細胞を活性させる「NK細胞療法」というガン治療があるように、NK細胞を活性させることはガンの予防、ガンの進行抑制に効果的なので、その作用を秘めた蜂の子もガン予防に期待できます。

精力増強

蜂の子には精力増強に有効な栄養素がバランスよく含まれています。
まず、亜鉛は生殖機能を健やかに保ち、性ホルモンの分泌を促す作用を持っています。
精神の安定やEDの予防改善にも欠かせないミネラルです。
また、蜂の子に含まれるアミノ酸はタンパク質の原料としてだけでなく、様々な活動に関与することで健康維持に貢献しています。
アルギニンは血流を促したり、ロイシン、バリン、アルギニンは筋力を増強したりといった作用がありますので、男性器の正常な勃起にも役立ちます。

不眠症の予防・改善

蜂の子に含まれるトリプトファンは質の良い睡眠をとるためには欠かせないアミノ酸です。というのも、トリプトファンは脳に運ばれるとビタミンB6やマグネシウムなどと一緒に「セロトニン」を作ります。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質で、分泌が不足すると、睡眠障害、うつ、不安感などを引き起こします。
トリプトファン濃度が高くなるとセロトニンの分泌も増えますので、不眠症の予防・改善、うつ病の予防・改善などにも蜂の子は効果的です。

ローヤルゼリーの効能

蜂の子は健康効果に優れていますが、ローヤルゼリーは美容効果に優れています。
では、ローヤルゼリーを継続して摂取することでどんな効果が期待できるのでしょうか?

更年期障害、PMSの緩和

ローヤルゼリーにはローヤルゼリー特有成分の「デセン酸」が含まれています。
デセン酸は女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするといわれています。
更年期障害はエストロゲンの分泌が低下することで起きますので、ローヤルゼリーでデセン酸を摂ってエストロゲン作用を助けることで、更年期障害を緩和へと導きます。
また、生理前のイライラや倦怠感などの辛いPMSは女性ホルモンのバランスが崩れることで起きやすくなりますので、ローヤルゼリーでデセン酸を摂ってエストロゲン作用を助けることでホルモンバランスを整えるようにサポートします。

自律神経を整える

ローヤルゼリーには「コリン」というビタミンが含まれています。
コリンはアセチルコリンという自律神経を整える作用を持つ神経伝達物質の元となるビタミンですので、ローヤルゼリーを摂ることで自律神経の乱れを整えます。
自律神経の乱れが続くと、頭痛や肩こり、冷え性、めまい、不眠などの症状から、うつ病や自律神経失調症などの病気を招くリスクが高まりますので、ローヤルゼリーでコリンを補うことで、自律神経の乱れによる不調を予防します。

美肌・美髪作用

ローヤルゼリーには皮膚の修復や再生に必要なビタミンがバランス良く含まれているだけでなく、健康な肌を保つパロチンやアンチエイジングに期待されているアピシンも含まれていますので、健康で美しい肌づくりに効果的です。
さらに、ローヤルゼリーは髪の毛をつくるケラチンの原料であるアミノ酸が豊富に含まれていますので、継続して摂ることで健やかな髪の毛をつくります。

冷え性の予防・改善

冷え性を予防・改善するためには身体の末端まで血液循環が行われることが大切です。
ローヤルゼリーには末端の血液循環を促す働きがありますので、体の隅々にまで血液を届け、体の冷えを予防します。
冷え症が改善されると、体の冷えから起こる肩こり、腰痛、むくみなども改善されますので、冷え性からくる諸症状で悩まされている方にもローヤルゼリーはおすすめです。

肥満の予防

ローヤルゼリーに含まれるパントテン酸はコレステロールや中性脂肪を抑え、血液の流れを促す作用を持っています。
コレステロールや中性脂肪を抑えることで肥満を予防するだけでなく、高血圧を防ぐことで生活習慣病の予防にも繋がります。

このように、蜂の子とローヤルゼリーは似たような部分を持ち合わせながらも、それぞれで違う優れた働きを持っています。
蜂の子とローヤルゼリーのどちらかの摂取を検討している場合は、どちらが優れているかで選ぶのではなく、自分の目的により効果的な方を選ぶことが大切ですよ。